仮想通貨エアドロップとは?初心者向けに始め方を解説【2024年6月最新】
こんにちは!メクマネ部編集長の岡根ひろこです。
- 「仮想通貨エアドロップがアツい」と聞いたことがあるけど、詐欺も多いと聞くし怖い…
- エアドロップで稼ごうとしてみたけど、英語ばかりであきらめた経験がある
- 案件が多すぎるからリスク低くかんたんに稼げるやつだけ教えてほしい!
昨今、X(旧Twitter)で仮想通貨(暗号資産)のエアドロップ(エアドロ)による利益報告をよく見かけるものの、その参加ハードルの高さに断念してしまう人が多いように感じています。
私は2021年に仮想通貨投資を開始して2022年に$GMT(約30万円)、2023年に$BLUR(約120万円)のエアドロップを受け取ることができました。
2024年になってからは本格的にエアドロ活動を行い、$OP(約100万円)、$W(約80万円)など複数の大型エアドロを受け取りました。
この記事では、初心者でもわかりやすいようにエアドロップの始め方から注意点、案件の選び方やおすすめの情報源まで網羅的に解説します。
この記事を読めば「仮想通貨エアドロップとは何か」がわかり、実際に数十万〜数百万円のエアドロップを受け取るための知識が身につきます。
仮想通貨エアドロップとは?
まず、初心者でもわかりやすいように仮想通貨エアドロップに関する基礎的な知識から説明していきます。
エアドロップの定義と基本的な仕組み
仮想通貨エアドロップとは、仮想通貨関連プロジェクトが一定条件を満たしたユーザーに対して、自らが発行するトークンを無償配布する行為のことを指します。
※ここでいう「トークン」とは仮想通貨のことです
国内では過去に「給付金」という通称で呼ばれていましたが、最近は「エアドロ」という言葉が一般に普及してくるにつれて、あまり聞かなくなってきました。
そんなエアドロは主に初期段階のプロジェクトが実施することが多く、ユーザーに金銭的報酬を直接与えることで、自分たちのプロダクト(サービス)を使ってもらおうという考え方です。
基本的には以下のような流れになります。
- サービス提供者がエアドロップの概要を発表(しない場合もあり)
- ユーザーがサービスを利用
- サービス提供者がユーザーに対してエアドロップを実施
実はサービス提供者がどのようなユーザーに対してどれだけのエアドロップを実施するかはルールがなく、プロジェクトによって千差万別です。
非常に期待されていたプロジェクトのエアドロップがしょぼかったり、逆にまったく注目されていなかった/エアドロップの実施すら発表していなかったプロジェクトが大きなエアドロップを実現した事例もあります。
具体的に、以下のような指標がエアドロップ金額の多寡に関わることが多いです。
- 対象サービスをどれだけ利用したか(取引金額・預け入れ金額・利用回数)
- 対象サービスをいつから利用していたか
- 対象サービスをどれだけ広めたか(SNSのインプレッション・招待人数)
- 特定トークンの保有数
- コミュニティでの役割(Discordのロールなど)
エアドロップの背景と歴史
従来、サービス提供者はAppleやGoogleなどのプラットフォームに広告料を支払って自分たちのサービスを宣伝し、主に広告によってユーザーを獲得していました。
しかしブロックチェーン・仮想通貨の世界では、サービス提供者が金銭的価値のある仮想通貨(暗号資産・クリプト)を容易に発行できようになったため、その仕組みを利用して直接ユーザーに還元する手法に置きかわったのです。
つまり、エアドロップはweb3時代における企業の広告費のようなものと考えましょう。
わたしたちユーザーは、今までAppleなどのプラットフォーマーが手にしていた広告費をエアドロップというかたちで企業から直接受け取れるようになったということです。
かんたんにエアドロップの歴史について振り返ってみましょう。
仮想通貨エアドロップは2013年頃に始まりました。
2017〜2018年にかけて、ICO(Initial Coin Offering)ブームとともにエアドロップが広まり、多くのプロジェクトがマーケティングの一環として取り入れました。
その後は規制当局の関心の高まりもありエアドロップの法的考慮が重要視され、ユーザーのプライバシーとセキュリティへの配慮が強化された時期を経て、現在エアドロップは非常に多くのプロジェクトにマーケティングの一環として取り入れられ、普段からクリプト(仮想通貨)に接していない一般層にまで浸透するようになってきています。
過去の仮想通貨エアドロップ振り返り
次に、過去のエアドロップ事例について具体的にプロジェクトを取り上げて紹介します。
2023年・2024年に実施された注目エアドロップ
以下は近年、マーケットやSNSで特に注目を浴びたエアドロップ事例になります。
現在のドル円レートを考えると、7億ドル=1,000億円規模の資金が投じられていることがわかります。
もちろん上記の他にも(規模の大小はあれど)非常に多くのエアドロップが実施されました。
ここでは、上記の中でもっとも金額の規模が大きかったArbitrum($ARB)のエアドロップについてかんたんに説明します。
- Arbitrumとは:いわゆるEthereum Layer2(L2)のブロックチェーン
- $ARBとは:Arbitrumチェーンの意思決定に参加できるガバナンストークン。
- 配布トークン数:約14億ARB(約19億6900万ドル相当)
- 受取アドレス数:625,143
- エアドロップ対象者:Arbitrumエコシステム内で一定の活動を行ったユーザー
Arbitrumのエアドロップは、その配布額の大きさが特に話題になりました。
エアドロップを行うサービス提供者にもさまざまなレイヤーが存在しますが、Arbitrumのような「プロトコルレイヤー」は関わる人間が多く動くお金も大きいため、エアドロップ活動においては「サービス提供者がどの立ち位置にいるか」というのはとても重要な視点です。
この点は本記事の「2024年に予定されている注目のエアドロップ」にて別途説明します。
エアドロップの流行による影響と今後の見通し
個人がエアドロップで数百万円〜数千万円のキャッシュを手にすることが珍しくなくなったことで、さまざまな影響が出てきました。
たとえば以下のようなことです。
- プロジェクト増加:労力に見合わない少額エアドロップやラグプル(詐欺)などが発生、一方でアプリダウンロードなど楽な条件でエアドロップを獲得できる案件もある
- ユーザー増加:一人あたりのエアドロ受取の減少
- 一般層の参入:誤情報の流布や過度に期待を煽る発信がSNSで行われる
- ポイント制度導入:エアドロップの透明性や公平性が高まる
ポジティブ・ネガティブ両面ありますが、暗号資産業界は確実に盛り上がってきているので、あなたがエアドロップで稼ぐチャンスは今もなお増え続けていると捉えて問題ありません。
ただし、接する情報の信憑性や投資プロジェクトに対する理解はこれまで以上に注意していきたいところです。
仮想通貨エアドロップのメリットとデメリット
次に、仮想通貨エアドロップでお金を稼ぐメリットとデメリットについて紹介していきます。
メリット
まずはメリットから紹介します。
- 元手なしでお金を稼ぐことができる(場合がある)
- 数十万〜数百万円単位のお金を稼ぐチャンスがある
- 外貨を稼ぐことができる
- ブロックチェーンや金融の知識が深まる
仮想通貨エアドロップは、なんといっても100万円単位の大きなお金を稼ぐチャンスがあるのが最大のメリットです。
さらに案件によっては2024年2月に実施された「Heroes of Mavia」のように、自分のスマホにゲームアプリをインストールするだけでエアドロ対象になるものもあります。
また、この円安時代に外貨を獲得できる(厳密にはクリプトですが)仮想通貨エアドロップは、わたしたち日本に住む人間にとっては非常に魅力的な稼ぎ方といえるでしょう。
デメリット
一方でデメリットに目を向けてみます。
- 詐欺やハッキングのリスクがある
- 税金の計算が面倒
- 案件によっては労力に対して報酬が見合わない場合がある
仮想通貨エアドロップ特有のデメリットは、なんといっても詐欺(スキャム)、ハッキングのリスクが高いことです。
正しい知識とリスク管理を徹底することで、資産を失わないように気をつけましょう。
また、気をつけたいのが税金の計算です。
仮想通貨エアドロップには税金(所得税:雑所得)が発生するケースがあるので注意してください。
※現在、別途エアドロップの税金に関する記事を作成中です。
エアドロップのやり方
ここからは、具体的にエアドロップに参加して仮想通貨(暗号資産)を稼ぐ方法について詳しく解説していきます。
まだ仮想通貨の知識があまりない初心者を念頭に、ステップバイステップ形式で解説します。
エアドロップ活動前の準備
正直、エアドロップ活動に必要な準備物は案件により異なるため、実はすべてに共通しているものはほとんどありません。
その中でも以下の2つは必ず必要といえるので、これらは用意しておきましょう。
- 暗号資産取引所口座の開設
- 仮想通貨ウォレットのインストール
では以下で、1つずつ解説していきます。
暗号資産取引所口座の開設
暗号資産取引所は、エアドロップで受け取った仮想通貨を日本円に換金して自分の銀行口座に送金するために必要です。
口座を開設する取引所について、さまざまな情報が溢れて迷うかもしれませんが、個人的には手数料が非常に安く少額の出金も可能な「GMOコイン」か、出金即反映でユーザーフレンドリーな「bitbank」の二択です。
ちなみに私は、日本円の出金スピードが早く(だいたい手続きから数分〜10分で完了)誠実な顧客サービスを提供してくれるbitbankをよく利用しています。
また、初心者の頃は数万円程度の売買や入出金も行っていたのでGMOコインをよく利用していました。
※現在、別途初心者の方に向けた口座開設方法の記事を作成中です。
仮想通貨ウォレットのインストール
仮想通貨ウォレットは、エアドロップされる仮想通貨(暗号資産)を受け取るために使用します。
Bitget Walletのような、仮想通貨ウォレットサービスからのエアドロップの場合は指定のウォレットをインストールする必要がありますが、そうでないケースにおいては通常MetaMaskなどの仮想通貨ウォレットを使用してエアドロップを受け取ります。
多くはMetaMaskで対応可能ですが、EVM互換がないブロックチェーンを使用しているプロジェクトの場合、そうはいきません。
とりあえず以下の2つをダウンロードしておけばOKで、もしその他のウォレットが必要になった際はその都度対応するかたちでよいでしょう。
余談ですが、Phantomのアイコンがかわいくて大好きです!
エアドロップイベントの参加手順
具体的なエアドロップイベントの参加手順を解説していきます。
とはいったものの、実はプロジェクトによって大きく異なりますので、ここでは一般的な参加手順について紹介します。
- エアドロップ概要(ドキュメントやツイート等)を確認して条件を把握する
- 指定されたサービスを利用して資金の預け入れやNFTの購入等のタスクを行う
- エアドロップに関する情報の更新があれば順次対応する
基本的には上記の流れで参加します。
楽天のキャンペーンのように「このエアドロップにエントリーする」みたいなわかりやすい参加方法があるわけではないのでご注意ください。
また、プロジェクト側はできる限り自分たちの選択肢を多く残しておきたいので、事前に「これをしたら何万円分のエアドロップが受け取れます!」などと基準や金額を明確に示すプロジェクトは少数派です。
エアドロップの受け取りかた
エアドロップの受け取りかたについても、決まったかたちで配布されるわけではなく、プロジェクトによりさまざまです。
エアドロップには、一般的には大きく分けて以下の2つの配布方法があります。
- Claim方式
- Airdrop方式
①のClaim(クレーム)方式とは、対象のサイトにアクセスして自らエアドロップを請求する方式のことです。
現在は多くのエアドロップでこのClaim方式が採用されています。
注意点として、「請求期間」と「偽サイトへの誘導」が挙げられます。
エアドロップをクレームする際は、必ず請求期間内に・公式サイトで行うようにしてください。
②のAirdrop(エアドロップ)方式は、「特定のトークン(仮想通貨)・NFTを保有している人」に対して行われるエアドロップが採用しているケースが多いです。
何もしなくても自分のウォレットに勝手に仮想通貨が送られてくるのがエアドロップ方式です。
自分で請求するのがClaim方式、勝手に送られるのがAirdrop方式!
エアドロップの情報収集のしかた
仮想通貨のエアドロップで稼ぐために最も大切なことが「情報収集」です。
質の高い情報に触れられるか否かであなたのエアドロップ活動の成否が決まると言っても過言ではありません。
また仮想通貨・クリプトの世界はスキャム(詐欺)が異常に多いため、稼ぐ以前に騙されないための知識のインプットも非常に重要です。
攻めと守りをしっかりと行い、儲けるチャンスがまだまだ多く眠っている仮想通貨エアドロップで利益獲得をめざしましょう。
エアドロップの情報を入手する方法
エアドロップで効率よく稼ぐためには、知識をつけた上で適切な行動をとる必要があります。
上図は、エアドロップを獲得するために必要な知識をざっくり三階層に分けて表したものです。
- 仮想通貨・ブロックチェーン基礎知識
- エアドロップが行われるプロジェクトの知識
- エアドロップ獲得のための合理的な戦略
エアドロップは、情報が膨大すぎる&日々アップデートされていくため体系化された情報源がなく、多くの人が我流でエアドロップ情報をインプットして立ち回りを決めています。
エアドロ活動においては、この構造をきちんと理解しておかないと失敗します。
すなわち、スキャム被害に遭ってしまうということです。
次からは代表的なエアドロ情報発信者を紹介していきますが、彼らが発信する情報は②や③が多く、しかも断片的であるという点を理解してください。
彼らは前提知識が揃ってるため省略していることが多いですが、説明不足な点は自分の知識で補うという心構えが大事です。
などと講釈を垂れてきましたが、私は実際にエアドロップ活動に飛び込んで体験しながら学んでいくのが一番早いと思います笑
「この本を読んでから始めましょう!」なんてことは言いません!
質の高い情報源の紹介(初心者向け)
仮想通貨エアドロップにおける質の高い情報を発信しているコミュニティやメディア、SNSアカウントを紹介します。※敬称略
まずはエアドロ初心者の人に対してもわかりやすく情報発信してくれているアカウントを紹介します。
taka
まずはtaka氏です。
taka氏はAirdroplistというブログメディアとX(旧Twitter)で質が高くわかりやすい仮想通貨エアドロップに特化した情報発信を行なっています。
大変参考になりますが、初心者の中の初心者の場合、難易度が高く感じられる可能性があります。
バンケラ
続いてバンケラ氏は、XとSubstack(メルマガ)で情報発信をしています。
taka氏と比較すると、より初心者に優しい情報発信に感じられますし、大変参考になります。
一方で紹介している案件数がかなり多いため初心者は情報が多すぎて迷ってしまう可能性があります。
岡根ひろこ
手前味噌ですが、わたくしのXでございます笑
さらにいうと、まだXを始めたばかりなのでほとんど投稿がありませんが、今後初心者でもわかりやすいエアドロップ情報の発信を行なっていきますのでぜひフォローをお願いします!
質の高い情報源の紹介(中・上級者向け)
こちらは中・上級者向けですが、質の高い情報に触れることは大切なのでこちらも紹介します。
特に仮想通貨業界は怪しい人が多く、稼ぎにきたはずなのに逆にむしり取られるみたいな悲劇に遭遇しないためにも、ハイレベルな人たちが普段からどのような会話をしているのかは把握しておくことをおすすめします。
KudasaiJP
こちらはTelegramというチャットアプリの中で情報交換が行われています。
後述のOtakuLabsもそうですが、大勢の人が会話を繰り広げるチャット形式のインターフェースの中から必要な情報を収集しなければいけないので初心者にはハードモードです。
また前提がリテラシー高めなので、初心者は会話についていけないかもしれません。
ただし情報自体は非常に有益ですし、日本語でクリプトのエッジが共有される数少ない場所です。
OtakuLabs
通称オタラボです。
KudasaiJPと同じくTelegramで運用されています。
KudasaiJPと比較するとおとなしめな雰囲気で、初心者も馴染みやすいでしょう。
チャットの流れもKudasaiと比べると穏やかです。
魔るしあん氏に代表される、BCG(ブロックチェーンゲーム)が好きな人が多いため、ゲーム系プロジェクトの情報をチェックしたい場合には最適です。
Airdrop Alert Daily
Airdrop Alert Dailyは、エアドロップに関する情報発信を英語で行なっています。
その名の通り「今日公開されたばかりの最新情報」や「今日までにやっておくべきタスクのアラート情報」などをリアルタイムで発信してくれます。
網羅的に情報発信しているので自ら情報の選別が必要という点と、そもそも英語であるという点で中・上級者向けとしています。
英語情報の重要性
エアドロップだけでなく、クリプト・仮想通貨業界の最新情報を追いかける際は、必ず英語情報が肝になります。
日本語のみで有益かつ最新の情報を得られることもありますが、そういったケースは限定的です。
多くの場合、日々英語情報にアクセスして理解することが利益に直結します。
- ChatGPTで翻訳する(GPT-4はスクショも翻訳してくれる)
- DeepLのChrome拡張機能を入れる
上記は、英語に苦手意識がある人や面倒くさがりな人でも、英語情報取得がとても楽になるTipsです。
GPT-4に関しては有料ですが、費用対効果は抜群なのでエアドロップ民は課金推奨です。
DeepLについては翻訳の質こそChatGPTに劣るものの、Googleの拡張機能はテキストを選択するだけで翻訳してくれる手軽さが非常に便利です。
通常のDeepLは、コピーしたテキストをサイトに貼り付けるという作業が必要ですが、Chrome拡張機能に関しては翻訳したい英文をドラッグして選択するだけで翻訳ボタンが表示されます。
ボタンを押すと、上記画像のようにページ内ですぐに翻訳を表示してくれるのでとても便利です。
ChatGPTとDeepLを使えばたいていの英語情報はインプット可能ですので、エアドロップで勝つためにも面倒くさがらず英語情報にも触れることをおすすめします。
2024年に予定されている注目のエアドロップ
エアドロの期待値が高く、かつ2024年の実施が決まっている(もしくは可能性が高い)プロジェクトを紹介します。
直近で期待されているエアドロップ
ここでは、直近で注目されているエアドロップのプロジェクトについて解説します。
ここで紹介する案件は、随時情報を更新していく予定です。
Blast
Blast(ブラスト)はイーサリアムレイヤー2プロトコルのひとつで、Blurという大成功を収めたNFTマーケットプレイスのファウンダーであるPacmanが立ち上げたプロジェクトです。
Blastのエアドロップを受け取るための手順は以下のとおりです。
BlastはPointシステムが導入されており、わかりやすいので初心者にもおすすめです。
- 公式サイトから資金をブリッジ
- ポイントを貯める(資金量×時間に応じて自動的に貯まる)
- ゴールドを貯める(dAppsを利用して獲得する・Japckpotで当てる)
- 公式サイト: https://blast.io
- 公式X (旧Twitter): https://x.com/Blast_L2
zkSync
zkSync(ズィーケーシンク)はBlastと同様のイーサリアムレイヤー2プロトコルのひとつですが、ゼロ知識証明を採用している点でBlastと異なります。
zkSyncはBlastのようにポイント制度やリーダーボードはありませんのでご注意ください。
しっかりとdApps(分散型アプリ)を利用してトランザクションを刻んでおきましょう。
どれだけ活発にブロックチェーンを利用していたかが、エアドロップでもらえる金額の多寡に直結します。
- 公式サイト: https://zksync.io/
- 公式X (旧Twitter): https://x.com/zksync
DeBank
DeBank(ディバンク)は前述の2つとは異なり現状いちdApp(SocialFiアプリ)ですが、2024年内にメインネットローンチすることが決まっています。
- DeBankに登録&各種SNS連携
- Web3ID発行(有料)
- VIPアカウント登録(有料)
DeBankはSNSのようなていをしたアプリなので、まず登録が必要です。
さらに、DeBankが提供している無料/有料の機能を使い倒すことが求められます。
全てのエアドロ活動にいえることですが、プロジェクト側に「私たちのサービスは初期からこんな結果を出しました!」と自慢させてあげるために自分はどんな動きをしたらいいかを考えて行動するといい結果に結びつきやすいでしょう。
期待値の高いプロジェクトの判断方法
近年エアドロップという言葉が幅広く知られるようになった結果、さまざまなプロジェクトがエアドロップをマーケティング施策として取り入れるようになったという話は繰り返してきました。
2024年現在、非常に質の高いプロジェクトから元々ラグることが計画された非常に悪質なものまで同じ「エアドロップ」として認識されている事態が起きています。
ここでは、質の高い・そしてエアドロップの期待値が高いプロジェクトの見極め方や判断材料について解説します。
- 運営チームの過去実績
- 資金調達の規模と投資家
- 対象プロジェクトの相場・トレンド
- エアドロップ対象の条件
以下でひとつずつかんたんに解説していきます。
運営チームの過去実績
クリプトやweb3の業界は匿名性が高いため、チームの過去実績やdoxxed(個人情報を明かしている状態のこと)は特に注目すべき点です。
例えば先ほど「2024年に予定されている注目のエアドロップ」で紹介した「Blast」は、「Blur」というNFTマーケットプレイスで大成功を収めた創業者(Pacman)が手がけているため一定程度の期待を見込むことができます。
ただし、世の中には過去実績すら偽るプロジェクトが溢れているという点にも注意してください!
資金調達の規模と投資家
プロジェクトの資金調達額とその投資家(VC ベンチャーキャピタル)をチェックするのも有効的です。
投資家の顔ぶれをチェックすることは、エアドロップの期待値だけでなくプロジェクトの信頼性にも関わってきます。(ただし、有名なVCが投資しているから絶対安心ということはあり得ないので注意が必要です)
- a16z(Uniswapなど)
- Paradigm(Optimismなど)
- Sequoia Capital(Polygonなど)
- Coinbase Ventures(Compoundなど)
- Binance Labs(Curve Financeなど)
上記は、暗号資産業界における代表的な投資家(ベンチャーキャピタル)の一部です。
そのプロジェクトに誰が・いくら投資しているのかを見て期待値を図る手法は定番なので押さえておきましょう。
対象プロジェクトの相場・トレンド
クリプトの業界は週単位でトレンドが激しく入れ替わります。
そしてそれは当然、トークン価格に直結します。
これはエアドロップについても同じで、TGE(Token Generation Event=トークン生成イベント)が数日早かったら/遅かったら結果が180度変わっていただろうというシーンを多く目にします。
対象のプロジェクトがどの領域(DeFi・NFTs・RWAなど)のプロダクトを扱っているのか、またどのブロックチェーン上でプロダクト展開するのかなどの要素によって期待値が大きく異なります。
あなたがエアドロ活動を行おうとしているそのプロジェクトは、旬を捉えられていますか?
エアドロップ対象の条件
エアドロップ対象の条件とは要するに、「ライバルが何人くらいいて、自分はその中で何位くらいになれそうなのか」を見積もることです。
わかりやすくするために極端に例えてみると、「1億円分のエアドロップに1億人集まっている案件」と「1億円分のエアドロップに1万人集まっている案件」では、どちらが自分の取り分が大きそうでしょうか。
また、動かせる資金が大きければ大きいほど有利になるのか(鯨ゲー)、資金が少ないユーザーでも立ち回り次第で優位に立てるのかなどエアドロップの条件の詳細を把握しておくことも大切です。
総合的に考えて、自分が勝てる試合なのかを個別具体的に判断していきましょう。
エアドロップに参加する際の注意事項
エアドロップに参加する際に注意すべき事項について説明していきます。
- あらゆるスキャムに注意する
- ルールを守る(意図せず違反してしまうケースに注意)
- 他人の言動に左右されない
後述しますが、クリプトの世界は詐欺だらけです。
誇張ではなく、自分以外は全員詐欺師と疑った方がよいです。
また、意外と見落としがちなのが知らぬ間にルール違反をしていてエアドロップ対象から外されてしまうケースです。
特に複数アカウント作成やサービス対象国などには気をつけましょう。
最後に、「他人の言動(特に爆益報告)に自分の行動を左右されない」のことも大切です。
自分が注力しているプロジェクト以外はあまり気にしない方が精神衛生上よいでしょう。
特にXのバズで発見したプロジェクトに後乗りしても、あまりいい結果にはつながらないことが多いです。
よくある詐欺手法・スキャム手口の紹介
スキャム・詐欺の手口は日々アップデートされているため、挙げるとキリがありませんが、ここでは定番の手法を紹介します。
特に初心者はよくチェックしておくことをおすすめします。
- 見知らぬアカウントからのDM
- 偽アカウントによるスキャムサイトへの誘導
- 検索エンジン広告によるスキャムサイトへの誘導
見知らぬアカウントからのDM
エアドロ活動していて、最も遭遇するケースが多いのが見知らぬアカウントからのDMです。
よく見聞きする事例で、以下のようなパターンがあります。
- 「君のNFTを買いたい(と言って直取引を申し出てくる)」
- 「君に仕事を依頼したい(と言ってウイルスを仕込んだデータをDLさせようとしてくる)」
- 「報酬を出すからα版/β版のゲームのレビューをお願いしたい(同上)」
- 「取材させてほしい(同上)」
上記に限らず、X(Twitter)やDiscordのDMには日々メッセージが届きます。
特にURLのクリックには注意しましょう。
DMは全員詐欺師だと思って接してください!
偽アカウントによるスキャムサイトへの誘導
有名なプロジェクトやインフルエンサーを装ったアカウントにも注意が必要です。
Xでは青や黄色のチェックマーク(認証バッジ)がついていると安心感がありますが、それを逆手にとって現在はバッジ付きの偽アカウントが大量発生しています。
上記は2024年4月に行われた$W(Wormhole)のエアドロップ時に現れた偽アカウントです。
このように本物の公式アカウントのツイートに偽アカウントがリプライするかたちでスキャムサイトに誘導する手法は認知されていますが、基本的にみんなSNSは斜め読みしているか案外気が付かず引っ掛かる人が続出しているため、常に注意が必要です。
私は一度この手法に引っかかって時価$2,000ほど抜かれたことがあります。
検索エンジン広告によるスキャムサイトへの誘導
Googleの検索結果にも偽サイトは現れます。
こういった偽サイトに飛んで自分のウォレットを接続すると、ウォレット内の資産を奪うための要求が行われるのが定番です。
よく確認せず許可を出すと、あっけなく資産を丸ごと持っていかれます。
サイトへ遷移したい場合は、基本的に公式Xのプロフィールや公式Discord内に記載されているURLをクリックしましょう。
安全にエアドロップに参加するための対策
スキャムから自分の資産を守るためにもっとも大切なことは自衛です。
前述したように、焦らずに確認を怠らないと心掛けは効果的であるものの、人間は常に完璧であり続けられないのもまた事実です。
そこで大切なのが、「仕組みで防ぐ」考え方です。
かんたんにいうとツールを導入しようという意味です。
- KEKKAI(スキャム検知ツール) ※無料
- Pocket Universe(スキャム検知ツール) ※無料
- Ledger(ハードウェアウォレット) ※有料
無料ツール
結論、まずはすべての人にKEKKAIとPokcet Universeのダブル導入をおすすめします。(内容的にはほぼ同じです)
これら無料ツール導入の効果としては以下の2つがあります。
- 怪しいトランザクションの検知・警告
- X (Twitter)の偽アカウントによるポスト検知・警告
いずれのツールもGoogle Chromeの拡張機能で無料で提供されており、インストールするだけで使えるようになります。
1分未満で完了するので、いますぐ導入するのがおすすめです。
導入方法はかんたんですが、はじめての方のために画像を使って説明します。
まずはkekkai.ioにアクセス。
Google Chromeに拡張機能を追加して完了です。
これだけで、今後自分が行うすべての取引について1つずつ確認をしてくれます。
Pocket Universeは英語サイトですが、上で紹介したDeepLを使ってかんたんに翻訳も可能です。
こちらはまずpocketuniverse.appにアクセス。
Google Chromeの拡張機能追加ページが表示されるので、KEKKAIと同様に「Chromeに追加」をクリックして完了です。
この2つのエクステンション(拡張機能)を追加しておくだけで、かなりスキャム防止効果は高いです。
大事な資産をしっかり防衛して快適なエアドロライフを過ごしましょう。
Google Chrome拡張機能を追加した後は、画面右上の自分のアイコンの左隣のボタンから操作ができます。
有料ツール
続いて有料ツール(Ledger社ハードウェアウォレット)を紹介します。
暗号資産のハードウェアウォレットとは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産やNFTをオフラインで保管する物理デバイスです。USBドライブのような形状で、インターネット上の攻撃から守ります。デバイスをコンピュータに接続するだけで簡単に操作でき、初めての方でも安心して暗号資産を管理できるおすすめの方法です。
ハードウェアウォレットは秘密鍵がインターネットに接続されていない状態(オフライン)で保管されるため、適切に使用することでハッキングリスクが抑えられることが最大の特徴です。
つい先日もDMMビットコインの約480億円分ビットコイン(顧客資産)が流出させられた事件がありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB31BF90R30C24A5000000
DMMビットコインは全額補償の対応を取った模様ですが、他の取引所もDMMと同じ対応をするとは限りません。
クリプト資産は自己管理が非常に大切です。
大事な資産を失ってからでは遅いので、ハードウェアウォレットを利用するなど、必ず適切な保管をしてください。
なお、私がLedger社を推薦している理由は歴史と実績による信頼です。
2014年設立でこれまでに600万台以上のデバイスを販売し、世界180カ国以上でサービス展開を実施など、名実ともにハードウェアウォレット市場においてはNo.1といえます。
正直なところ他社製品と中身は大差ないかもしれませんが、上記理由から個人的にはLedgerを推しています。
エアドロップに関するQ&A
ここではエアドロップに関するよくある質問に回答していきます。
できないことはないですが、PC必須のエアドロも多くあります。気分もアガるのでMacBookいっちゃいましょう!笑
また、当たり前ですが会社のPCで管理するのはやめておきましょう。
基本的に入らなくて大丈夫です。情報の質に大差はありません(Twitterで拾える無料情報の方が質が高いものが落ちていることも多い)し、自分で情報を集めたほうが成長できます。情報商材も同様です。
これはなんとも言えません。笑
数ヶ月後に数倍になる銘柄もあれば、半値以下になる銘柄もあります。
ただ、基本的には「即売りが正義」の論調が強いですし、実際多くのプロジェクトはTGE後に価格は下がっていく傾向にあります。(もちろん、その後長期間かけてATH更新するトークンもある。千差万別です。)
エアドロップで受け取ったトークンは課税対象です。
※現在、エアドロップの税に関する記事を執筆中です。
まとめと今後の展望
最後にまとめです。
- 仮想通貨エアドロップとは「クリプト・web3プロジェクトが自社プロダクトのユーザー集めや宣伝のために”新しいマーケティングの一環”として行われるトークン無料配布のこと」
- 昨今、仮想通貨のエアドロップで個人が数百万円〜数千万円を手にすることも珍しくなくなってきた
- エアドロ活動にはハッキングやなりすまし詐欺など様々なリスクが伴う
- エアドロ活動には暗号資産取引所口座の開設と暗号資産ウォレットの準備が必要
- エアドロップの情報収集は信頼のおける無料で情報発信を行なっているアカウントがおすすめ
- プロジェクトを評価する際には過去実績や投資家・調達金額をチェックしよう
- ツールを活用してスキャム対策を実施しよう
以上です。
最後に、「記事が参考になったよ!」という方は岡根ひろこのXアカウントのフォローもお願いします!
こちらのアカウントでは個別の注目プロジェクトについて解説していきます。